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「ほーら、トリさんが怖いぞぉー」
「きゃー」
「ほーら、大きなトリさんの影が近づいてくるぞぉー」
「きゃー」
今しも巨大な大鷲がいたいけな子供に襲いかかろうとしている。
「ちょっと、やめなさいよ、猫が怖がってるじゃない」
「ほーら、ワシさんだぞぉー」
「ワシじゃなくて、あなたの古ぼけたジャージでしょうが。それに猫は、きゃーじゃなくて、みゃーって鳴いているのよ」
とたんに夢から現実に引き戻されるオレ。
猫って、黒い布がハタハタしていると、本能的に逃げて机の下なんかに隠れるんだよ。
せっかく、人が「大鷲急襲!」という切迫した場面を演出して酔いしれておったのに。
K妻はきわめて現実的な性格である。
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